利用者の要望に合わせた最適な業務用PCの選び方:第2回 メモリとHDD容量の選び方
みなさん、こんにちは! いや、こんばんは! かな……申し遅れました。ジョーシスライターのフォンジュンです。
前回、自己紹介するのを忘れたと思い、自己紹介したいと思います。名古屋のある企業で働く現役の専業情シスやってます。元々は、知り合いが兼任情シスをやりだした時に助言やお手伝いする事で情シス業が楽しくなり、勤めていた会社が倒産するなどのアクシデントはありましたが、ずっと情シス関連職で仕事してます。
生活周りの便利家電による時短に最近力をいれてますが、独り身だと役に立たないです。
新製品が出たら当日買いに行くようなガチな家電芸人ではないですよ(笑)
それでは、最適な業務用PCの選び方、第2回始めます!
今回は、メモリとHDD部分の選定について、ご紹介します。
メモリ=作業机
PCのメモリとは、人間にとって作業机にあたります。人間でも30cm四方の机で業務やれって言われたら、ノートPC置くのも精一杯ですし、資料を重ね置きをするなど大変な作業環境になると思います。
厳しい環境下でやらざる終えないこともありますが、ミスを防ぐためには、やはり相応のスペースがあると確実です。
メモリは、ある程度潤沢にある方が予期せぬ誤動作も防ぐことができ、情シスもトラブル回避でき、利用者も快適な業務環境となります。
(スワップ=メモリに置けなかったデータをHDDにメモリのデータを保存する技術。処理速度は、圧倒的にメモリの方が速く、スワップが発生すればするほど、HDDに負荷がかかり、通常データの読み書きも遅くなります)
「どれだけのメモリがいるの?」
PC選定するときに、4GB/8GB/16GBなどと選択できることもあります。
ざっくりと分けるとこんな感じになります。
※単純作業で3・4つのウィンドウだけなら、4GB
※一般的な業務をこなすなら、8GB
※あれこれやるし、サクサクやりたいなら16GB
16GB枠まで作ってしまいましたが、8GBでも十分な作業が出来ます。
4GBの単純作業がよく、見込み間違いされるケースが多いのですが、ブラウザのタブ数も1つに含めますのでWEBメール見て、検索して、yahooを見るとするとそれだけで3つです。ここにExcelやPDF資料を開く場合は、複数作業になるので、8GBの検討は十分必要です。
結論として、8GBあれば安全ということです。
例えば……
Wordで文章を作り、その横でExcelでグラフ作成し、Wordに使う写真をIEで複数のサイト(6つ)を開き、その打ち合わせでSkype通話。
この程度の作業量であれば、8GBでも十分足ります。スワップなし設定でも気を付ければ十分に動きます。
16GBなんているの? という人もいますが、ビジネス環境でも稀にいます。
フォトショップやプレゼン動画を作るような人は、16GBあると快適かもしれません。
(変換するのが待てないなど、並行しての作業が多い人は、おすすめ)
Win7の時代は、2GBでは心許ない状況がありましたが、Win8.1&Win10では、OSが進化し、OS自体の消費メモリが1GB程度で収まるように設計されているため、軽作業は十分できます。Windowsタブレット機や超小型モバイル機では複数の作業することは望めませんが、2GBでもある程度はサクサク動くようにはなっていますがブラウザのタブ数を気を付けるなどをしないと不安な端末になります。
メインHDDは、今やSSDへ
「SSDなんて、高級品だ!」というのは、昔の話になります。SSDに関する技術も大幅に進化しており、お値打ちで安定性の高いパーツとなっています(それでも、HDDよりは高いですけどね)例えば、CPUをi7にして早くExcelの処理を終わらせたいとしても、HDDが足を引っ張ってしまうというようなバランスの取れていない構成となってしまいます。なぜ、SSDをお勧めするかといいますと、性能を変更した際に、一番体感的に速度が速くなったと感じられる部分になります。格安のCeleronシリーズCPU搭載機でも、SSDにするだけで、体感速度が変わります。昔は、64GBや128GBでないと出が出しにくいというのがありましたが、今では、256GBの中容量でも手軽に選ぶことが出来、500GBクラスも選べます。
HDDの容量も悩む方がいますが、ソフトをインストールする数と、業務における増える見込みで選びます。
一般的には、128GB SSDでも十分足ります。事務所には共有フォルダがあったりとかがするため、保存データは自分のPCだけに温存しないケースもあると思います。基本的なソフトとOfficeで終わる場合は、十分な量です。それでも何かソフトの追加をする、保存するものは、結構なデータサイズあるよという場合は、その分増やすべきです。
お勧めの選定方法としては、OSのベース容量+見込み保存量を大きく見て、さらに空き領域を2割以上は維持出来る容量をおすすめします。
予算に余裕がある場合は、Wドライブをおすすめします。(2つ目のHDD)Windowsの入っているHDDとデータを保存するHDDと分けることで、PCの作業効率がよくなり、データの読み書きに待ちが発生しにくくなるというメリットがあります。最近では、USB3.0搭載したPCも増えましたので、外付けHDDにすべてデータを保存するという手も有効です。
何事もバランスが大事
前回のCPUもそうなのですが、バランスが大事です。スペックを選ぶ上では、全体のバランスが大事です。
一つの部分だけを強化しても、最大限に性能を引き出すことができず、コスパ的に悪くなります。
人間でいえば、おしゃれで何が起きてもケガしない帽子を一つつけても、上着は、紙のスーツ。下着は、海パンという状況であれば、頭が守れても他の部分ではケガをするという状況です。最終的にはバランスですが……個人的には、一番SSDの選択が重視かなと思います。SSDは、特性として空き容量がある程度しっかりないと故障しやすい性質を持っています。予算がある限りは大きめ、もしくは、WindowsのあるCドライブは最小限のSSDにして、もう一つHDDを用意するのがよい思っています。
次回は、筐体サイズ&端子について説明します。
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